ドキュメンタリー 監督 渋谷昶子 価格:50,000円(税別・送料別) カラー/80分
ドキュメンタリー映画『兼子』は、日本が世界に誇る声楽家である柳兼子の歌と生涯を、
カンヌ国際映画祭短編部門グランプリの渋谷昶子監督が描いた作品である。
柳兼子 1892年~1984年 東京音楽学校声楽科卒業後、日本の民藝運動の創始者と言われる柳宗悦と結婚。 京都で暮らし、女学校などで教鞭をとる。1928年ドイツに留学。 留学中、軍歌を歌わなかったことや、夫と共に日本の侵略政策に反対の立場を 明確にしていたことでも知られている。 戦後は、アルトの声楽家として87歳まで演奏活動を続け、 92歳、死の2か月前まで 後進の指導にあたった。 明治・大正・昭和を生きた彼女の音楽活動そのものが「わが国の生きた音楽史」でもある。 また、夫の柳宗悦の民藝運動にも妻として声楽家として協力。経済的にも大きく貢献。 そして、母として、三人の子供たちの養育にも力をそそいだ。 兼子を敬愛する人々20人へのインタビューによって描き出されるのは、 激動の歴史を生きた一人の女性の心の軌跡であり、兼子晩年の演奏は 日本歌曲の詩歌に込められた日本の美しいことばの復権でもある。 |