レニ
2019年1月19日(土)~アップリンク渋谷にて公開決定❗❗
2019年1月5日(土)8日(火)11日(金) 名古屋シネマスコーレにて公開!!
1/19(土) 10:15~アップリンク渋谷での上映終了後
石坂健治さん(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター/日本映画大学教授)のトークを予定!
- 石坂健治(いしざかけんじ)さんプロフィール
- 国際交流基金でアジアの映画祭や上映会を多数企画した後、現在は東京国際映画祭「アジアの未来」プログラミング・ディレクターを務める一方、日本映画大学で後進の指導にあたり、2017年より映画学部長。香港や釜山、ハワイなどの国際映画祭で審査員を歴任。共著に「ドキュメンタリーの海へー記録映画作家・土本典昭との対話」(2008年/現代書館)「アジア映画で<世界>を見る越境する映画、グローバルな文化」(2013年/作品社)など。
レニ・リーフェンシュタール 20世紀を4回生きた女性
エミー賞受賞
93年シカゴ国際映画祭シルバー・ヒューゴ賞/グラーツ国際映画祭審査員賞/モントリオール世界映画祭ナショナル・フィルムボード賞/94年サンフランシスコ国際映画祭ゴールデン・ゲイト賞/トレント国際映画祭銀りんどう賞/シドニー国際映画祭最優秀キュメンタリー賞/シアトル国際映画祭金の針賞他
脚本/監督:レイ・ミュラー
1993年/35mm/カラー/188分/ヴィスタ・サイズ
提供:パンドラ+ワコー ©OMEGA FILM GmbH/NOMAD FILMS 1993
レニ・リーフェンシュタールは過激な人物である。映画『レニ』でレイ・ミュラー監督は、 彼女がなぜ「憎まれ、愛され、弾劾され、賞賛される」のかを明らかにした
ジュード・ドイッツェ新聞
「プロデューサーからレニをドキュメントする映画の話をもちかけられた時には、何日も迷いました。でも18人もの監督が拒否したと聞き、がぜんやる気が湧きました」監督のレイ・ミュラーは映画完成後のインタビューでそう語っている。レニ・リーフェンシュタールとはいったいどんな女性なのだろうか。 |
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ヒトラーに才能を愛され、世界中に憎まれた波乱の人生
レニ・リーフェンシュタールは、世界映画史上に粲然と輝く1936年ベルリン・オリンピック大会の記録映画『オリンピア』(ベネツィア国際映画祭金獅子賞受賞)や、ドイツではいまもなおタブーとなっているナチス党大会の記録映画『意志の勝利』を監督した。彼女は戦後に「ナチス協力者」のレッテルを貼られ、非難、黙殺を受けながらも数多くの裁判を闘い抜き、70才を越えて写真集『ヌバ』、水中写真で見事なカムバックを果たし、2003年101歳で亡くなるまでクリエイティブの現場で活躍し続けた。世界各国の映画祭で話題をさらった映画『レニ』は彼女の波乱に富んだ人生をあますことなく描ききった唯一無二の作品である。激動の時代の貴重な未公開フィルムも
ダンサーとして活躍後、『聖山』で女優としてデビュー。1932年『青の光』では主演だけでなく監督も手掛け、ベネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。アーティストとしての名声をほしいままにしたナチ政権下では、ヒトラーの庇護のもと『オリンピア』や『意志の勝利』など、次々と話題作・問題作を発表。60才の時、ヌバ族に魅了され、アフリカでのキャンプ生活に。写真集『ヌバ』は世界的にセンセーショナルな話題を呼んだ。71才で潜水資格免許を取得、76才で『珊瑚の庭』、88才で『水中の驚異』と写真集を精力的に発表。1987年には自伝『回想』を著した。
「世間の悪意が私をこんなに長生きさせたんだわ」
ミュラー監督の執拗な質問にもまったくひるむことなく、時には激しく反論するレニ。想像を絶する幾多の困難にも常に真正面から立ち向うレニ。自分の映画技術を喜んで披露するレニ。芸術のためにはすべてを投げ打って没頭するレニ。その素顔は……。
世界を敵に回した執拗なバッシングや裁判。頭部から動脈がぶらさがるほどの交通事故。スキーでの大腿骨骨折。ものともしないその強靭な生命力はどこからくるのか? 今、明らかになる。 |
レニ・リーフェンシュタール年譜1902年8月22日 – 2003年9月8日 ベルリン生まれ
1918年 ダンサーとしてデビュー
1926年 山岳映画『聖山』で女優としてデビュー以後、主演作品続く
1932年 『青の光』を初監督
1936年 『意志の勝利』を監督
1938年 『オリンピア』を監督
1938年 『オリンピア』ベネツィア国際映画祭金獅子賞受賞
1945年 敗戦によりアメリカ軍に逮捕されるが釈放され、後にフランス軍に逮捕され収容所へ、釈放
1956年 初のアフリカ旅行、タナ河で自動車事故
1966年 『サンデー・タイムス・マガジン』にヌバの写真掲載
1972年 写真集『ヌバ』発行 |
1973年 潜水資格試験に合格
1977年 テレビ出演のため来日
1978年 『珊瑚の庭』を独・米・英・仏・伊で出版
1980年 東京でヌバ展開催 再来日
1987年 自伝『回想』完成(1991年文藝春秋刊、のちに文春文庫刊)
1990年 『水中の驚異』出版 コダック賞受賞
1991年 モルジブとキューバで水中撮影
1992年 映画『レニ』のロケに同行
1993年 『レニ』ミュンヘンで封切り アメリカで『回想』出版、ベストセラーに
1994年 ケニア、タンザニア、セイシェル、ニューギニア、インドネシアで水中撮影
1995年 水中ビデオ編集 |
公開情報
1/19(土)~アップリンク渋谷にて
1/5(土)8(火)11(金) 名古屋シネマスコーレにて
公開予定 大阪シネ・ヌーヴォ
京都 京都みなみ会館
神戸 元町映画館 他
OMEGA FILM and NOMAD FILMS Present in association with CHANNEL 4, ZDF and ARTE
A RAY MÜLLER Film
THE WONDERFUL HORRIBLE LIFE OF LENI RIEFENSTAHL
Photography Walter A. Franke, Michel Baudour and Jürgen Martin Editing Beate Köster, Stefan Mothes and Vera Dubsikova
Music Ulrich Bassenge and Wolfgang Neumann Produced by Hans-Jürgen Panitz, Jacques de Clercq and Dimitri de Clercq
Written and Directed by Ray Müller
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ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」掲載 弊社代表 中野理惠の連載
「すきな映画を仕事にして」第19話 20話で『レニ』に触れています
●第19話 恩人の退社 それでも仕事は続く
●第21話 続・『レニ』のはなし