巨匠ベロッキオ監督によるイマジネーション溢れる傑作!
現代イタリア映画の重鎮マルコ・ベロッキオ監督による渾身作。主人公は映画監督。突然、画面がモノクロになるかと思うと、新作のオーディションや、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を逸した監督が、亡霊のように現れて独白するなど脈絡もないようだが、実は、ベロッキオ独自のイマジネーションがダイナミックに展開しているのである。ベロッキオ自身を描いているかのような、イタリア的魅力溢れる不思議な作品。
物語
娘が結婚して寂しくなったベテラン映画監督のフランコ・エリカは、貴族出身で小説家のマンゾーニ原作による「いいなづけ」の映画化準備中に、ミステリアスな美女と出会う。それから暫く後、シチリアで新婚カップルを撮影中の演出家エンツォの家に招かれる。エンツォはフランコのファンだったのだ。すると、エンツォ家で奇妙な貴族が娘の結婚式の撮影を依頼してきたのだが・・