物語

合言葉はクー!モスクワの街角から銀河の最果てにワープ?

著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクは、雪に覆われたモスクワの大通りでパジャマ姿の裸足の宇宙人と遭遇する。そして思いがけずキン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープしてしまう。

そこは見渡す限りの砂漠に覆われ、身に着けるズボンの色によって階級が分かれた場所だった。ほとんど「クー!」(名詞・形容詞・副詞・感嘆詞など)しか言葉が存在しない異星人たちを相手に地球に帰ろうと2人は奮闘を始めるのだった。

解説

『不思議惑星キン・ザ・ザ』のゲオルギー・ダネリヤ監督が 27年の時を経て渾身のアニメーション化!!

カルトSF映画の傑作として世界中で多くのファンを生んだ、実写版『不思議惑星キン・ザ・ザ』をゲオルギー・ダネリヤ監督自ら、アニメ化したのが本作だ。社会主義体制の真っ只中で制作された実写版を、レトロ感溢れながらSFタッチの未来を感じさせるアニメで再構築した。“キン・ザ・ザ”界を象徴する釣鐘型宇宙船の浮遊感は、ゲオルギー監督が実写版では再現できなかったアニメならではの珍妙なリアルさを描き出している。

実写版は当時のソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いたと評されたが、『クー!キン・ザ・ザ』は、大きな変革の波にあった現代のロシアを戯画化して風刺する。ゲオルギー・ダネリヤ監督は本作の完成後、2019年に88歳で逝去し、遺作となった。

キャラクター紹介

キン・ザ・ザ星雲
惑星プリュクについて

【プリュク星の社会構造】

この惑星の全住人がパッツ人とチャトル人に分けられている。だが見た目では区別がつかないため識別器が設計された。これをパッツ人に向けると緑色、チャトル人に向けるとオレンジ色に点灯する。便利な機械だ。またチャトル人はプリュク星の先住民とされているためパッツ人より身分が高く、パッツ人は「ツアーク」と呼ばれる鈴を鼻につけつけ、チャトル人の前では自分の頬を叩き、膝を曲げて「クー」と言わねばならない。社会的地位はズボンの色により区別される。緑色は下級者、黄色は偉い人、そして赤いズボンはエリートだ。赤ズボンを履いた者の前では、パッツ人だけでなくチャトル人でも「クー」しなければならない。そしてエツィロップにも赤ズボンを殴る権利は決してない。

【プリュク星の言語】

キュー
すべての罵倒語
クー
それ以外のすべての言語
言語はこの2語だけしかない。ただし、プリュク人はテレパシー能力に優れ、地球人の脳をスキャンして思考を読み取り、たちまちにして言語が習得できる。ロシア語の会話もあっという間に自由自在にこなせるようになる。

【プリュク星の暮らし】

ツァーク
パッツ人であることを示すため、鼻に付ける小さな鈴。
チャトル
通貨。不定形の小さな金属片。
カツェ
地球のマッチ。なぜかこの惑星では非常に貴重品であり、実質上の通貨となっている。数多く持っていればいるほど尊敬される。
ペペラッツ
宇宙船。釣鐘状でプロペラを回転させて飛行する。
グラビツァーパ
ペペラッツを移動させるための加速器。
ルツ
ペペラッツを動かすための燃料。今は枯渇してしまった水から作られている。
エツィロップ
権力者、警察官。(トリビア:ECILOPはPOLICEを逆さ読みにしたもの)
エツィフ
囚人を収容する小さな箱。エツィロップが管理し、囚人に呼吸させるために時々蓋を開ける。

声の出演

監督

ゲオルギー・ダネリヤ Georgiy Daneliya 1930年~2019年

ジョージアのトビリシ出身。建築を専攻した後に、1959年よりモスフィルムにて映画演出の道に入る。デビュー作の“SERYOZHA”(イーゴリ・タランキンとの共同監督/1960年/日本未公開)が、世界最古の歴史を誇るチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でグランプリを受賞。“AFONYA”(1975年/日本未公開)では、当時のソビエト連邦全土で6,220万人動員という快挙を成し遂げた。1986年に公開された『不思議惑星キン・ザ・ザ』は、カルト映画の傑作として世界中にファンを獲得し、完成から30年以上を経ても、世界各地で見られ続けている。2019年4月4日、肺炎のため88歳の生涯を閉じ、『不思議惑星キン・ザ・ザ』のアニメ版映画『クー!キン・ザ・ザ』が遺作となった。

海外評・コメント

  • 銀河の最果ての惑星の異星人たちのシュールな描写! 乾燥した異星人たちの世界の不毛な景色が、私たち人類のダークで生きづらい現在を鋭く撃ち抜く

    cinevue

  • 『不思議惑星キン・ザ・ザ』から引き継がれるおかしなキャラクターたち、美しく時に実験的なアニメーションのスタイル。ロシア社会への批評と複雑なSF世界の探求がクール!

    FLICKFEAST

  • エキゾチックなキャラクターデザインとデジタルの融合。
    コミカルな異星人の動きやキャラクターは、『スター・ウォーズ』に登場する砂漠の惑星「タトゥイーン」のパロディか!

    Hollywood REPORTER

上映情報

2021年4月4日(日)
ゲオルギー・ダネリヤ監督
追悼・最速先行上映!!

ヒューマントラストシネマ有楽町:16:30~
アップリンク吉祥寺:午前9:30~

料金:1800円均一(『クー!キン・ザ・ザ』前売り券は使用不可)
来場の方の中から抽選で各劇場1名に実写版『不思議惑星キン・ザ・ザ』初公開当時のソ連製生スチール写真をプレゼント!!
(お座りになった座席番号から抽選で当選者を決定。先行上映終了後に受付で差し上げます)

都道府県 劇場 電話番号 公開日 不思議惑星
キンザザ上映
東京都 ヒューマントラスト
シネマ有楽町
03-6259-8608 2021年
5月14日(金)〜
東京都 アップリンク吉祥寺 0422-66-5042 2021年
5月14日(金)〜
北海道 シアターキノ 011-231-9355 2021年
6月12日(土)〜
栃木県 宇都宮ヒカリ座 028-633-4445 【近日公開】
栃木県 小山シネマロブレ 050-3196-9000 【近日公開】
静岡県 静岡シネ・ギャラリー 054-250-0283 2021年
6月11日(金)〜
愛知県 シネマスコーレ 052-452-6036 2021年
5月29日(土)〜
新潟県 シネウインド 025-243-5530 【近日公開】
石川県 シネモンド 076-220-5007 【近日公開】
大阪府 シネ・リーブル梅田 06-6440-5930 2021年
5月21日(金)〜
京都府 アップリンク京都 011-231-9355 2021年
5月21日(金)~
兵庫県 元町映画館 078-366-2636 【近日公開】
大分県 シネマ5 097-536-4512 【近日公開】
沖縄県 桜坂劇場 098-860-9555 【近日公開】

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