2016年度ヴェネチア映画祭でのスタンディング・オベーションが異例の長さで話題をさらったアルゼンチン映画「笑う故郷」。それもそのはず、まるで濃い目のエスプレッソのようにコクのある緻密なストーリー展開、繰り広げられる人間模様に描かれるのは、笑うに笑えず、泣くに泣けない、可笑しさと哀しさ…。目の肥えた映画祭の観客の心をわし掴みにしたのだ。
また作品の高評価とともに注目を集めたのが主演のオスカル・マルティネス。圧倒的な彼の演技はまさに一世一代の名演技と,文句なしの主演男優賞の受賞となった!
監督は「ル・コルビュジエの家」の奇才ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン。二人の演出力と脚本力は定評のあるところ。
本作「笑う故郷」は米アカデミー賞のアルゼンチン代表作に選出されたのを始め、スペイン・アカデミー賞で最優秀イベロマロウ文化賞を受賞。同じくスペイン国際映画祭の作品賞/脚本賞をW受賞、ギリシャ・テッサロニキ国際映画祭で観客賞など南米のみならず、ヨーロッパ各国で数々の映画賞を受賞。
いよいよ映画ファン待望の日本公開となる!
それはノーベル賞受賞作家の40年ぶりの帰郷から始まった
アルゼンチン出身のノーベル賞作家ダニエルは、故郷の田舎町サラスからの招待を受け、40年ぶりに遥々スペインから帰郷する。国際的文化人ダニエルの帰郷に沸き上がるサラス。懐かしい故郷は、彼に「名誉市民」の称号を与え,人々は暖かく迎え入れてくれる。
青春時代を過ごした田舎町、旧友たちとの昔話、初恋の人との感傷的な再会…。町の絵画コンクールの審査員長も依頼され、故郷の英雄に熱い視線を送る若い女性なども出現し、ダニエルの帰郷は心地よい驚きと、秘密の喜びまでも味わっていた。
だが、ふと気づいてみると、彼を取り巻く事態は、いつの間にか思いもよらぬ方向へと方向転換しはじめ、田舎町サラスと国際人ダニエルは悲喜劇の渦に呑み込まれることに…。
キャスト
ダニエル・マントバーニ オスカル・マルティネス
アントニオ ダディ・ブリエバ
アントニオの妻イレーネ アンドレア・フリヘリオ
スタッフ
監督・撮影:マリアノ・コーン/ガストン・ドゥプラット
脚本:アンドレス・ドゥプラット 録音:アドリアン・デ・ミチェーレ 編集:ヘロニモ・カランサ
美術:マリア・エウヘニア・スエイロ 音楽:トニ・M・ミル
製作総指揮:(アルゼンチン)ビクトリア・アイセンスタット
(スペイン)マヌエル・モンソン/フェルナンド・リエラ/エドゥアルド・エスクデロ
原題:El ciudadano ilustre 英題:The Distinguished Citizen
2016年/アルゼンチン=スペイン/スペイン語/カラー/117分
日本版字幕:杉田洋子
宣伝デザイン:プランニングOM/檜垣紀六/木野武
宣伝パブリシティ:スリーピン(原田徹)
協力:柳川由加里/濱田博子
監督プロフィール
ガストン・ドゥプラット(Gastón Duprat/1969年生)
マリアノ・コーン(Mariano Cohn/1975年生)
二人ともアルゼンチン出身。テレビと映画の監督でありプロデューサーであり、共同製作により、実験映像、ドキュメンタリー、テレビプログラム、長編劇映画と多岐にわたるジャンルの作品を発表している。日本では『ル・コルビュジエの家』(2008年製作/アルゼンチン/日本公開は2012年)が初公開作品であるが、緊張感溢れる展開は、映画ファンを虜にした。
関東
東京 | 9月16日(土)〜 10月27日(金) ※上映終了 |
岩波ホール |
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F 電話 : 03-3262-5252 |
神奈川 | 2018年2月3日(土)~ 2月16日(金) |
アミューあつぎ 映画.comシネマ |
〒243-0018 神奈川県厚木市中町2-12-15 アミューあつぎ 9F 電話 : 046-206-4541 |
11月25日(土)~ 12月8日(金) ※上映終了 |
シネマ ジャック&ベティ |
〒231-0056 横浜市中区若葉町3-51 電話 : 045-243-9800 |
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12月9日(土)~ 12月22日(金) ※上映終了 |
川崎市アートセンター |
〒215-0004 川崎市麻生区万福寺6-7-1 電話 : 044-955-0107 |
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群馬 | 2018年1月20日(土)~ 1月26日(金) ※上映終了 |
シネマテークたかさき |
〒370-0831 群馬県高崎市あら町202番地 電話 : 027-325-1744 |
栃木 | 2018年2月24日(土)~ 3月9日(金) ※上映終了 |
宇都宮ヒカリ座 |
〒320-0802 栃木県宇都宮市江野町7-13 プラザヒカリ B1F・5F 電話 : 028-633-4445 |
北海道・東北
北海道 | 12月2日(土)~ 12月22日(金) ※上映終了 |
札幌 シアターキノ |
〒060-0063 札幌市中央区狸小路6丁目南3条グランドビル2F 電話 : 011-231-9355 |
宮城 | 11月5日(日)~ ※上映終了 |
桜井薬局 セントラルホール |
〒982-0021 仙台市青葉区中央2-5-10 桜井薬局ビル3F 電話 : 022-263-7868 |
青森 | 12月9日(土)~ 12月15日(金) ※上映終了 |
シネマディクト |
〒030-0862 青森市古川1丁目21-18 電話 : 017-722-2068 |
岩手 | 12月2日(土)~ 12月15日(金) ※上映終了 |
盛岡ルミエール |
〒020-0024 岩手県盛岡市菜園2-2-2 電話 : 019-625-7117 |
中部
愛知 | 10月28日(土)~ ※上映終了 |
シネマスコーレ |
〒453-0015 愛知県名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F 電話 : 052-452-6036 |
岐阜 | 12月2日(土)~ 12月15日(金) ※上映終了 |
CINEX |
〒500-8876 岐阜県岐阜市日ノ出町2-20 電話 : 058-264-7151 |
長野 | 12月2日(土)~ 12月15日(金) ※上映終了 |
長野松竹相生座 ロキシー |
〒380-0833 長野市権堂町2255 電話 : 026-232-3016 |
福井 | 2018年1月13日(土)~ 1月26日(金) ※上映終了 |
メトロ劇場 |
〒910-0023 福井市順化1-2-14 電話 : 077-622-1772 |
石川 | 2018年1月27日(土) ~2月2日(金) ※上映終了 |
金沢 シネモンド |
〒920-0961 石川県金沢市香林坊2-1-1 香林坊東急スクエア.4F 電話 : 076-220-5007 |
富山 | 2018年3月3日(土) ~3月9日(金) ※上映終了 |
ほとり座 |
〒930-0044 富山市中央通り1-2-14 三笠ビル2F 電話 : 076-461-4517 |
近畿
大阪 | 11月18日(土)~ 12月15日(金) ※上映終了 |
テアトル梅田 |
〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町16-7梅田ロフトB1F 電話:06-6359-1080 |
2018年1月13日(土)~ 1月26日(金) ※上映終了 |
シネ・ヌーヴォ |
〒550-0027 大阪市西区九条1-20-24 電話:066-582-1416 |
京都 | 2018年7月21日(土)~ 7月27日(金) |
京都シネマ 名画リレー |
〒600-8411 京都市下京区四条烏丸下る西側COCON烏丸3F 電話:075-353-4723 |
2018年1月20日(土)~ 2月2日(金) ※上映終了 |
京都みなみ会館 |
〒601-8438 京都市南区西九条東比永城町78 電話:075-661-3993 |
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兵庫 | 2018年2月3日(土)~ 9日(金) ※上映終了 |
宝塚シネ・ピピア |
〒665-0852兵庫県宝塚市売布2-5-1 ピピアめふ5F 電話 : 079-787-3565 |
2018年6月9日(土)~ | 神戸 元町映画館 |
〒650-0022兵庫県神戸市中央区元町通4丁目1-12 電話:078-366-2636 |
中国
広島 | 2018年2月8日(木)~ 21日(水) ※上映終了 |
横川シネマ |
〒733-0011 広島県広島市西区横川町3丁目1-12 電話:082-231-1001 |
四国
香川 | 11月25日(土)~ 12月8日(金) ※上映終了 |
ホール・ソレイユ |
〒760-0050 香川県高松市亀井町10-10ソレイユ第1ビル 電話:087-861-3366 |
愛媛 | 2018年5月19日(土)~ 25日(金) |
シネマルナティック |
〒790-0012 愛媛県松山市湊町3-1-9マツゲキビル2F 電話:089-933-9240 |
九州・沖縄
大分 | 11月25日(土)~ ※上映終了 |
シネマ5 |
〒870-0021 大分市府内町2丁目4-8 電話:097-536-4512 |
熊本 | 12月30日(土)~ 1月5日(金) ※上映終了 |
Denkikan |
〒860-0803 熊本市中央区新市街8番2号 電話:096-352-2121 |
鹿児島 | 2018年4月7日(土)~ 4月13日(金) ※上映終了 |
ガーデンズシネマ |
〒892-0826 鹿児島市呉服町6-5マルヤガーデンズ7F 電話:099-222-8746 |
物を書く人間ならば誰もがこの映画を観て赤面し、そして声を上げて笑うでしょう。
それにしても「ノーベル賞作家のスピーチ」を書ける脚本力にため息。圧巻の面白さでした。
西川美和さん(映画監督)