最高の顔ぶれ! 一堂に会した豪華キャスト!

八千草 薫 岸部一徳

主人公の市子を演じるのは、数々の名匠に愛された八千草薫。その演技の冴えは、詩的かつ、ゆったりと、たゆたうような劇中の時間を醸し出す。

市子が想いを寄せる画家・宮謙一郎には、黒澤明作品を始め、長年にわたり日本の映画・演劇界を牽引してきた仲代達矢。息子の進役に風間トオル。また岸部一徳、竹下景子、六平直政、嶋田久作、本田博太郎など、実力派俳優陣ががっちりと脇を固めている。

モスクワ国際映画際で絶賛!
音楽・絵画・着物…すべてが本物の輝き!

八千草 薫 仲代達矢 大きなアンティークオルゴール

 第36回モスクワ映画際での上映では、CGを一切使わぬ映像を始め、日本映画の底力を示したと、大きな話題を呼んだ。
それもそのはず、全篇を彩る音楽(作曲、ピアノ演奏)は、日本を代表するジャズ・ピアニストの山下洋輔。挿入画は、日本美術界の重鎮 宮廻正明(東京藝術大学大学院教授)画伯が本作のために描いた作品という豪華さ。
八千草薫の着る着物を始め、バッグやオルゴールなどまで、全てが選び抜かれた逸品揃いだ。

76歳にして初監督に挑戦!

中 みね子監督 八千草 薫 岸部一徳

 オリジナル脚本・監督は中みね子(岡本みね子)。長年、夫の岡本喜八監督作品を、プロデューサーとして支えてきた。岡本喜八監督逝去から10年。脚本家をめざしていた頃の旧姓を名告り、今、76歳にして新たな<映画人生>の第一歩を踏み出した。

彼女のこれまでの映画人生同様、「想いを貫く」という本作のテーマは、同世代を超えて、すべての人々に向けられた、穏やかにして熱烈なエールといえよう。