東京都出身。映画研究会に所属していた早稲田大学在学中は、脚本家を目指していたが、岡本喜八監督と出会い、卒業と同時に結婚。『肉弾』(68)以後、プロデューサー岡本みね子として、数多くの作品を世に送り出した。『大誘拐』(岡本喜八/主演:北林谷栄・緒形拳/91)で藤本賞受賞。『EAST MEETS WEST』(95)では、海外ロケにも挑戦。喜八監督以外でも、『キッドナップ・ブルース』(監督:浅井慎平/主演:タモリ/81)『風のかたみ』(高山由紀子/96)『娘道成寺』(高山由紀子/04)などのプロデュースも手掛ける。『ゆずり葉の頃』撮影時は76歳であり、脚本完成に5年をかけている。
1942年東京都出身。1969年、山下洋輔トリオを結成し、エネルギッシュな演奏でジャズ界に大きな衝撃を与え、国内のみならず世界各国で演奏を展開。2008年「ピアノ協奏曲第3番<エクスプローラー>」を発表。『ジャズ大名』(岡本喜八/86)『ファザーファッカー』(荒戸源次郎/95)などの映画音楽も手掛けている。一方で、エッセイストとしても広く知られ、「風雲ジャズ帖」(音楽之友社/75年)「ピアニストを笑え!」(晶文社/76年)を始め、軽妙洒脱な名文には、ファンも多い。近著は自伝的エッセイ「ドファララ門」(晶文社/2014年)。1999年芸術選奨文部大臣賞、2003年紫綬褒章、2012年旭日小綬章叙勲。
1951年島根県松江市出身。79年、東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業後、同大学院にて、保存修復技術(日本画)で古画の模写と修理、表具を修了。裏側から彩色される仏画の技術に関心を持ち、「裏彩色」という独自の画法を確立。83年、「山桃彩り」で院展初入選。平成7年、同人に推挙、「平均律」で文部大臣賞、「無伴奏」で内閣総理大臣賞を受賞するなど、現在の院展を代表する画家である。精緻な描写と現代的な構図を持ち味とし、国内外で個展を開催。また東京藝術大学大学院教授として後進の指導にもあたる。故郷島根県の足立美術館には、岡本喜八監督のシナリオ「幻燈辻馬車」(映画化は実現せず)をイメージして描いた作品「幻揺燈駆」も所蔵されている。またアッバス・キアロスタミ監督とは親交が深く、写真と日本画による二人展「Duer」を1999年、2001年、2003年に開催している。
1943年岩手県出身。日本の映画録音の第一人者。スタジオ録音技師として『怪談』 (小林正樹/64)『東京オリンピック』(市川崑/65)などに参加。ジョン・ブアマン監督によるハリウッド映画『太平洋の地獄』(68)に参加し、映画録音の魅力のとりこになる。79年フリーになり『煉獄エロイ カ』(吉田喜重/70)を皮切りに、フィルモグラフィは100本を越える。長篇記録映画『よみがえる東塔』(田畑慶吉/で83)で日本映画テレビ録音技術賞受賞、『写楽』(篠田正浩/95)では日本アカデミー最優秀録音賞、毎日映画録音賞、日本映画テレビ録音技術賞の三冠獲得など受賞歴多数
1950年東京都出身。1972年、日活撮影所の編集部に入社。『の・ようなもの』(森田芳光/81)を始め、フィルモグラフィは『家族ゲーム』(森田芳光/83)『人魚伝説』(池田敏春/84)『大誘拐』(岡本喜八監督/91)『いつかギラギラする日』(深作欣二監督/92)『愛を乞うひと』(平山秀幸監督/98)『助太刀屋助六』(岡本喜八監督/01)『赤い月』(降旗康男監督/03)『蒼き狼?地果て海尽きるまで?』(澤井信一郎監督/06)『おくりびと』(滝田洋二郎監督/08)『桜田門外ノ変』(佐藤純彌監督/10)『武士の家計簿』(森田芳光監督/10)など多数。 2010年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
東京都出身。1994年以後、映画、Vシネ、テレビドラマ、ドキュメンタリー等様々な作品を撮影。フィルモグラフィに『夢、追いかけて』(花堂純次/03)『富江REVENGE』(及川中/05)『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(塚本連平/08)『宮城野』(山﨑逹璽/08)『E.YAZAWA ROCK』(増田久雄/09)『僕たちのプレイボール』(三村順一/10)『シャッフル』(及川拓郎/11) 『しあわせのパン』(三島有起子/12)『天心』(松村克弥/13)などがある。